府中市 - 多和田葉子『犬婿入り』

物語の舞台 - 府中市(東京都)

そもそもこの町には北区と南区のふたつの地区があって、北区は駅を中心に鉄道沿いに発達した新興住宅地、南区は多摩川沿いの古くから栄えていた地域で、(中略)また<日本橋から八里>と刻まれた道標の立っているあたりは、小さな宿場町として栄えたこともある。

作品中では町の名前は直接出てきません。でも多摩川沿いだということと、日本橋から八里という点から、府中市と考えられます。日本橋から八里の宿場は甲州街道の府中宿(本宿)。「甲州街道本宿一里塚跡」が府中市の史跡として、NEC府中事業場内に残ります。

府中市のなかでも、南側、南武線沿線から多摩川寄りのあたりが舞台になるということになります。ここで学習塾を開いている先生が主人公です。

掲載日:2012-03-17
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

府中市について

府中市(ふちゅうし)は、東京都のほぼ中央、また多摩地域中部に位置する市。

人口は約26万人で1954年4月1日に市制施行。市名は律令時代に武蔵国の国府(武蔵野国府跡)が置かれたことに由来し、現在も東京多摩地域の拠点都市のひとつとなっている。旧北多摩郡に属する。当地以外の国府・府中と区別するため武蔵府中と呼ばれることもある(例:武蔵府中郵便局)。

概要

新宿から22キロメートル西方、日本橋からは30キロメートル西方に位置する。東京都において4番目(市町村では3番目)に人口が多い。

「府中」とは「国府所在地」を意味する地名で、武蔵国の国府が置かれた地である事から

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