道玄坂で、手首に疵痕があるコンビニのパートタイマーが夫らしき男とぶらついている姿を見かけた。彼女は男の右腕にしがみつくような恰好でぎこちなく歩き、困惑気味の表情をしていくらか頬を赤らめていた。羞恥プレイでもやっていたのかもしれない。
主人公は「渋谷国際映画劇場」で映写技師として働いています。架空の名称ですが、渋谷の映画館。阿部和重は渋谷シードホール(現在は残ってない映画館)でバイトをしていたことがあるのでそこのイメージかもしれません。
そんで道玄坂を歩いてるシーンです。渋谷でいろいろ起こる小説です。
掲載日:2012-07-28