品川駅 - 藤沢周『焦痕』

物語の舞台 - 品川駅(東京都 港区)

闇であるはずなのに、底一面が発光しているようで、一体何故自分は水の中から水面を見上げているのだろうと思っていたら、まだ品川駅前だった。停留所の水銀灯の明かりが、車窓を斜めに入り、閉じていた瞼に一瞬だが奇妙な夢を見せたようだ。

新橋駅を出て鎌倉方面へ向かう深夜バスの車中。終電に乗り遅れた酔っ払いサラリーマンが、全員寝てるバスですね。私も横浜の寮にいた頃は相鉄深夜バスによく乗りました。この時間帯の東京は、まだまだ何か起こりそうな気配があります。

掲載日:2005-02-27
品川駅イメージ
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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