父島 - 鈴木清剛『バンビの剥製』

物語の舞台 - 父島(東京都 小笠原村)

「おかあさんたち、父島に住むわよ」

 ぼくはナイフとフォークを皿から離し、頭の中に関東地方太平洋近海の地図を描くと、「それってもしかして、小笠原諸島の?」と訊いた。母親は表情を力ませるようにほほえみ、赤ワインを飲み干した。

母親が付き合っている男と父島に移住するという。あなたも来る?って息子に聞くシーン。バラバラになる家族の前に「父島」という皮肉な名前で。

東京から船で25時間。東京都の「南の島」。一週間超の休みがあれば行ってこれます。一度行ってみたいなと思ってるんですが、なかなか。

そこになにがあるのかと言えば何もないんですけども、自然に囲まれてゆるゆるのんびりする島です。最近話題の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設があったりもしますね。

掲載日:2006-02-19
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

父島について

父島(ちちじま)は、東京都・小笠原諸島の父島列島の島。東京都島嶼部に属する。東京都小笠原村の中心的機能を担う島であり、村役場はこの島に所在する。


[概要]

硫黄島に次いで、小笠原諸島で2番目に大きな島である。周囲の兄島、弟島などの島とともに父島列島を形成する。一度も大陸と陸続きになったことがない海洋島で、多くの固有種が存在する。島全体が小笠原国立公園に指定されている。集落は島の北西部の大村地区が中心。島の西側に西に開けた二見湾があり、湾の北部に二見港がある。

1920年代から大日本帝国陸軍によって砲台などの軍施設が建設され、太平洋戦争の頃には更に増強が進んで父島要塞となった。飯盛山近くの洲崎地区には大日本帝国海軍の飛行場

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