父島 - 鈴木清剛『バンビの剥製』

物語の舞台 - 父島(東京都 小笠原村)

「おかあさんたち、父島に住むわよ」

 ぼくはナイフとフォークを皿から離し、頭の中に関東地方太平洋近海の地図を描くと、「それってもしかして、小笠原諸島の?」と訊いた。母親は表情を力ませるようにほほえみ、赤ワインを飲み干した。

母親が付き合っている男と父島に移住するという。あなたも来る?って息子に聞くシーン。バラバラになる家族の前に「父島」という皮肉な名前で。

東京から船で25時間。東京都の「南の島」。一週間超の休みがあれば行ってこれます。一度行ってみたいなと思ってるんですが、なかなか。

そこになにがあるのかと言えば何もないんですけども、自然に囲まれてゆるゆるのんびりする島です。最近話題の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設があったりもしますね。

掲載日:2006-02-19
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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