人も訪れることのない寂れた塔所で交わっている男女は誰だ。
建長寺六十世伯英徳俊の塔所である華蔵院は、確かに人の眼の死角。
— 藤沢周『幻夢』
「迦桜羅」より。
華蔵院は、北鎌倉駅から建長寺へ向かう途中の谷にある建長寺塔頭。保寧寺跡に建つ。
そんなところで交わる男女と、それを覗き見るカラス。
エロイよね。
関連サイト:建長寺
掲載日:2007-09-30
建長寺(けんちょうじ)は、神奈川県鎌倉市山ノ内にある禅宗の寺院で、臨済宗建長寺派の大本山。正式には巨福山建長興国禅寺(こふくさんけんちょうこうこくぜんじ)と号する。
鎌倉時代の建長5年(1253年)の創建で、本尊は地蔵菩薩。開基(創立者)は鎌倉幕府第5代執権・北条時頼、開山(初代住職)は南宋の禅僧・蘭渓道隆で、第二世は同じく南宋の兀庵普寧である。鎌倉五山の第一位。境内は「建長寺境内」として国の史跡に指定されている。また、浄智寺などとともに神奈川県の歴史的風土特別保存地区に指定されている。