マックを出てから、日吉駅ビル三階にある「天一書房」でカメラ雑誌を長々と立ち読みし、駅前通りのコンビニで夕食の弁当を買い、二十分ほど歩いてアパートに帰り着いてポケットの中身をこたつの上にあけたとき、俺は携帯を盗んだことを思い出した。
— 星野智幸『俺俺』
横浜市港北区、東急東横線駅のある日吉。主人公は日吉に住んでいます。「天一書房」は実際に駅ビル3階にある書店です。主人公が勤めるのは「メガトン」という家電量販店なのですが、駅ビルに実在するのは「ヤマダデンキ」です。
慶応大学のキャンパスがあることで、学術的な匂いもあるベッドタウン、というような町です。
私の自宅から近いので日吉はときどき行きます。
掲載日:2011-05-29