小田原 - 保坂和志『この人の閾』

物語の舞台 - 小田原(神奈川県 小田原市)

「小田原、一時」という約束の時間に着いて駅前から電話を入れると、すでに電話でだけは何度も話している奥さんが驚いた声で、小島さんは今日は朝から真鶴の方へ出掛けてしまって戻るのは四時か五時だと言うので、ぼくは「それならまたその頃電話します」と答えた。

表題作より。

冒頭部分です。ヒドイですね、小島さん。

主人公は小田原で待ち合わせの人にすっぽかされ、旧知の女性が小田原に住んでいることを思い出して、時間つぶしにその人に会いに行きます。

掲載日:2012-08-02
小田原イメージ
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

小田原について

小田原市(おだわらし)は、神奈川県の西部に位置する市。施行時特例市に指定されている。

人口は約19万人。


[概要]

関東地方の南西端に位置し、戦国時代には後北条氏の城下町として栄えた。また、北条早雲から北条氏直まで北条五代の隆盛を影で支えたという風魔忍者の里である。江戸時代には小田原藩の城下町

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