黄金町は陽光を拒んでいる、というより独自の灼熱を内部に秘めているので陽光のほうが町を避けているというべきかもしれない。上空から見ると、白昼でさえ住人たちは人工灯を必要としているのではないかと思わせるほど町全体が洞穴のような闇につつまれている。
14歳の少年が黄金町の駅前にあるパチンコ屋を経営する父親を殺害する。愛憎入り交じる欲望の町、黄金町。
黄金町は京急本線に駅があり、駅のすぐ南に大岡川が流れています。周辺は戦後より青線として知られていました。「ちょんの間」な売春地帯。2009年の「横浜開港150周年」に向けて摘発が強化されたというのでごく最近まで残ってたわけですが、現在はそういったお店はない、のかな。
それ自体は「町の活気を奪う」という結果に当然なりますけど、近年は「アートによるまちづくり」が進められています。
掲載日:2012-08-11