七尾 - 西村賢太『どうで死ぬ身の一踊り』

物語の舞台 - 七尾(石川県 七尾市)

こちらは東京なぞと違い、家賃は嘘のように安かったが物件は余りなかった。それでも探しているうちには築浅な木造アパートの一階に空部屋が見つかった。七尾湾に面し、窓から内浦の、もの悲しくなるほど静かな海が見えるのを、ひどく気に入ったのである。

「墓前生活」より。

藤澤清造の墓参に、毎月やってくる七尾。毎月のことなのでアパートを借りることにした、という場面。七尾湾に面した、駅から徒歩30分の物件。

まぁ家賃は安いでしょうけども、東京が高すぎるのですよね。

そんでもって作中ではお寺とのやりとりなどで七尾弁がいっぱい出てくるんですが、(私の郷里なので当然ですが)すごく懐かしい。舞城王太郎の操る福井言葉にも親しいものを感じますけど、西村作品での七尾弁はいいね。

掲載日:2012-09-22
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

七尾について

七尾市(ななおし)は、石川県の能登半島中央部にある市。富山湾、七尾湾に面し、能登島を含む。能登地方の中心自治体である。2004年(平成16年)10月1日、市町村合併により新市制の七尾市が発足した。「七尾」の名称の由来は、七尾城のあった山(通称・城山)の7つの尾根(菊尾、亀尾、松尾、虎尾、竹尾、梅尾、龍尾)からと言われる。


[地理]

合併によって、七尾湾中央部に位置する能登島町、七尾西湾の中島町、田鶴浜町の区域を市域に含み、七尾南湾を取り囲む形となった。東部は富山湾に面しており、湾に沿って北東へ伸びる崎山半島は、先端の観音崎で能登島と向き合っている。和倉温泉、赤浦温泉、赤崎温泉など温泉が多い。

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