まずは、バスで兼六園下まで行き、金沢城址のほうへ歩く。お堀通りという道をはさんで、むこう側に兼六園があり、ほとんどの人はそっちへ行く。だが、彼の目的地は、城の下の小さな公園だ。そこに、前田利家の銅像があるのだ。
この本の少し前に出ている紀行エッセイ『銅像めぐり旅』で尋ねた金沢の思い出をベースにした作品「旅情」。銅像を見に行くのはそのまんまですが、こちらは小説作品なので非現実的な出来事が、これから起こることになります。
金沢に行くなら、まぁ、兼六園は行きますよね。前田利家の銅像(尾山神社境内)を目当てに行く人は多くないでしょう。石川県出身の私も、そんな像見たことありません。ちょっとだけマニアックな旅も、いいものです。
関連サイト:尾山神社
掲載日:2006-04-30