尾山神社 - 清水義範『笑う霊長類』

物語の舞台 - 尾山神社(石川県 金沢市)

まずは、バスで兼六園下まで行き、金沢城址のほうへ歩く。お堀通りという道をはさんで、むこう側に兼六園があり、ほとんどの人はそっちへ行く。だが、彼の目的地は、城の下の小さな公園だ。そこに、前田利家の銅像があるのだ。

この本の少し前に出ている紀行エッセイ『銅像めぐり旅』で尋ねた金沢の思い出をベースにした作品「旅情」。銅像を見に行くのはそのまんまですが、こちらは小説作品なので非現実的な出来事が、これから起こることになります。

金沢に行くなら、まぁ、兼六園は行きますよね。前田利家の銅像(尾山神社境内)を目当てに行く人は多くないでしょう。石川県出身の私も、そんな像見たことありません。ちょっとだけマニアックな旅も、いいものです。

掲載日:2006-04-30
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

尾山神社について

尾山神社(おやまじんじゃ)は、石川県金沢市にある神社。江戸時代後期から明治時代初期に流行した藩祖を祀った神社のひとつ。主祭神は加賀藩の藩祖前田利家と妻の芳春院(まつ)。旧社格は別格官幣社。神門は重要文化財に指定されている。例祭は利家の命日である4月27日。現在は神社本庁の別表神社である。

歴史

慶長4年(1599年)に前田利家が没すると、子の前田利長はその霊を祀ろうとしたが、公然と祀るには憚られるところがあった。そのため、越中国射水郡(現・富山県高岡市東海老坂)の式内社・物部八幡宮から八幡神を、越中国氷見郡(現・富山県氷見市阿尾)の榊葉神明宮から天照大神を勧請して金沢城の東に卯辰八幡社を建て、ここに利家を合祀した。だが、この神社も幕末になると藩の財政が乏しくなり荒廃が目立つようになった

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