川中島 - 井沢元彦『逆説の日本史9 戦国野望編』

物語の舞台 - 川中島(長野県 長野市)

川中島の合戦の目的は、謙信が「村上家の支配権を回復すること」であり、信玄が「それを阻止すること」なのだから、どちらが戦争目的を果たしたか、すなわち「勝った」かは明確だろう。信玄の圧勝である。

上杉謙信と武田信玄の5回に渡る因縁の合戦、川中島。千曲川河畔のその古戦場は八幡原史跡公園として整備されている。公園には、謙信が単騎で武田方本陣へ飛び込み、信玄に太刀浴びせた伝説のシーンを再現する像が立ってる。

その一騎打ちが本当にあったことなのかについても論じられる。「そんなバカなことあるわけないじゃないか」が通説なのだが、著者は「あったかもしれない」と言ってます。なかなかおもしろい論考です。

軍師山本勘助も川中島の合戦で討たれていますので、大河ドラマ「風林火山」では重要な地点になるんでしょう。その前に、歴史を訪ねに出かけてみては。

掲載日:2007-02-11
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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