慣れない雪道を運転し、平介が長野市内にある病院に着いたのは、夕方の六時を少し過ぎた頃だった。会社に連絡したり、病院の位置を確認したりしているうちに、出発も遅れてしまったのだ。
— 東野圭吾『秘密』
妻と娘が乗ったバスが崖から転落する事故を起こし、病院に駆けつけるシーン。
妻の実家が長野にあるという設定です。義父が蕎麦職人だったり、一般的な長野なイメージ。
東京から志賀高原方面へ向かう夜行のスキーバスは、学生時代にわたしも何度か乗ったバスです。道路混雑状況によって到着時刻が大幅に前後しますけど、長野に入るのは朝方。恐らくみんな熟睡してる時間帯です。そんなときに事故が起こったらひとたまりもありませんね。
掲載日:2005-11-06