延暦寺 - 辻仁成『ECHOES-木霊-』

物語の舞台 - 延暦寺(滋賀県 大津市)

横川は、根本中堂周辺のやや観光的な、開かれた、澄み切った、いかにも延暦寺の中心であるような、心の安寧の入口然とした場所とは異なり、どんよりと暗く、とても一人では歩くことが出来ないような、鬱蒼とした森と谷の間にあった。

第6章「元三大師」より。

比叡山延暦寺を訪ねた辻仁成。根本中堂で瞼に僧侶が浮かぶ。延暦寺中興の祖、元三大師(良源・慈恵大師)じゃないかしら、ということで導かれた横川。

横川は比叡山全体を寺域とする広い延暦寺境内の北側にある、横川中堂を中心とした修行場で、四季講堂(元三大師堂)や元三大師の御廟があります。根本中堂のある東塔地区に比べると、観光客の少ない静かなところです。

私も京都の寺社はいろいろ回りましたけど、比叡山は未踏です。一度は行ってみなきゃと思ってる場所のひとつです。

掲載日:2012-05-05
延暦寺イメージ
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

延暦寺について

延暦寺(えんりゃくじ、旧字体:延󠄂曆寺)は、滋賀県大津市坂本本町にある標高848mの比叡山全域を境内とする天台宗の総本山の寺院。山号は比叡山。本尊は薬師如来。正式には比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)と号する。

平安時代初期の僧・最澄(767年 - 822年)により開かれた日本天台宗の本山寺院である。住職(貫主)は天台座主と呼ばれ、末寺を統括する。横川中堂は新西国三十三箇所第18番札所で本尊は聖観音である。1994年(平成6年)には、古都京都の文化財の一部として、(1,200年の歴史と伝統が世界に高い評価を受け)ユネスコ世界文化遺産にも登録された

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