中に足を踏み入れた途端、私もみうらさんも"ふええー"というような妙な息をもらしていた。御堂の右にいた漆黒の十一面観音が、こちらに向かって半裸のまま走り寄ってきそうだったからだ。一度見ると、もう目が離せなかった。
「滋賀 西野薬師堂・赤後寺・渡岸寺」より。
琵琶湖湖北の仏教美術エリア、滋賀県長浜市にある向源寺（渡岸寺）です。国宝の十一面観音立像があります。腰のひねりがセクシーな仏。見仏の二人も興奮してます。
掲載日：2012-07-22
向源寺 - いとうせいこう／みうらじゅん『秘見仏記』
物語の舞台 - 向源寺（滋賀県 長浜市）
(C) baggio4ever
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。
図書情報
_%E6%B8%A1%E5%B2%B8%E5%AF%BA%E8%A6%B3%E9%9F%B3%E5%A0%82%EF%BC%88%E5%90%91%E6%BA%90%E5%AF%BA%EF%BC%893_-_panoramio.jpg?uselang=ja){kind=link}
向源寺について
向源寺（こうげんじ）は、滋賀県長浜市高月町渡岸寺にある真宗大谷派の寺院。山号は紫雲山。国宝の十一面観音像を有することで知られる。観音像は当寺に属する渡岸寺観音堂（どうがんじかんのんどう）に安置されている。
[歴史]
『近江伊香郡志』所収の寺伝によれば、天平8年（736年）、当時、都に疱瘡が流行したので、聖武天皇は泰澄に除災祈祷を命じたという。泰澄は十一面観世音を彫り、光眼寺を建立し息災延命、万民豊楽の祈祷を行い、その後憂いは絶たれたという。その後病除けの霊験あらたかな観音像として、信仰されるようになった。延暦9年（790年）、比叡山延暦寺の開祖である最澄が、勅を奉じて七堂伽藍を建立したという
…by wikipedia