目指していたゴールは大文字山の山頂ではなく中腹だと、全員が理解した。山の真ん中にコンクリートで細長い足場を作り、そこから下に向かって山の斜面の木を刈り、『大』の字が描けるように整地していた。
銀閣寺の裏手、大文字山の中腹で大文字焼きが行われます。毎年8月16日。大文字焼きの「大」にゲリラ的に点を足して「犬」にしようという計画が軸になる小説で、引用部は事前に下見のため訪れるシーン。作中でもあるように、当日は一般者は入山制限されますが、普段は「大」のところまで登ることができます。
大文字焼きは、京都以外にも全国にいくつかあるようですが、ここでは京都の五山送り火としての大文字焼きです。
私は子供の頃に親に連れられて見た記憶がありますが、ホテルの屋上(?)から遠く、すごく小さく見えて、つまらないイベントだなと思ったのを覚えてます。まぁ宗教行事ですものね。