大文字山 - 鴻上尚史『八月の犬は二度吠える』

物語の舞台 - 大文字山(京都府 京都市左京区)

目指していたゴールは大文字山の山頂ではなく中腹だと、全員が理解した。山の真ん中にコンクリートで細長い足場を作り、そこから下に向かって山の斜面の木を刈り、『大』の字が描けるように整地していた。

銀閣寺の裏手、大文字山の中腹で大文字焼きが行われます。毎年8月16日。大文字焼きの「大」にゲリラ的に点を足して「犬」にしようという計画が軸になる小説で、引用部は事前に下見のため訪れるシーン。作中でもあるように、当日は一般者は入山制限されますが、普段は「大」のところまで登ることができます。

大文字焼きは、京都以外にも全国にいくつかあるようですが、ここでは京都の五山送り火としての大文字焼きです。

私は子供の頃に親に連れられて見た記憶がありますが、ホテルの屋上(?)から遠く、すごく小さく見えて、つまらないイベントだなと思ったのを覚えてます。まぁ宗教行事ですものね。

掲載日:2011-05-08
大文字山イメージ
(C) merec0
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

大文字山について

如意ヶ嶽(にょいがたけ、にょいがだけ)は日本の京都、東山に存在する山。標高472メートルで、山頂は京都市左京区粟田口如意ヶ嶽町。他の表記・呼称は如意ヶ嶽、如意嶽、如意岳、如意ヶ峰(にょいがみね)、如意山(にょいやま)など。また如意ヶ嶽は京都市左京区と滋賀県大津市の境ともなっており、鹿ヶ谷から池ノ谷地蔵を経て園城寺へ至る山道は「如意越」(にょいごえ)と呼ばれ、これは京と近江の近道とされ如意ヶ嶽の戦いなど合戦の舞台になったことがあるほか、城跡も残っている(後述)。また古来より信仰を集めた山であり、山中にはかつて大規模な山岳寺院・如意寺(にょいじ)が在った。

支峰(西峰)として標高465.4メートルの大文字山(だいもんじやま)があり、8月16日に執り行われる京都の伝統行事、五山の送り火の大文字として著名であり、逸話も多い。この大文字山はその山上から京都市内を一望でき

エリア一覧