花脊 - 村上春樹『ノルウェイの森』

物語の舞台 - 花脊(京都府 京都市左京区)

京都駅についたのは十一時少し前だった。僕は直子の指示に従って市バスで三条まで出て、そこの近くにある私鉄バスのターミナルに行って十六番のバスはどこの乗り場から何時に出るのかと訊いた。

京都、三条から1時間ほどバスで北上する、「おそろしく山深いところ」に、直子の滞在する寮「阿美寮」があります。実在するものではありません。

もろもろ表現を考えると、鞍馬のさらに奥、花脊のあたりと思われます。観光で訪れる人はあまり行かないエリア。もちろん主人公は観光に来たわけじゃない。

掲載日:2012-08-06
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

花脊について

花脊峠(はなせとうげ)は、京都府京都市左京区内にある国道477号上の峠である。

概要

三重県四日市市と大阪府池田市を結ぶ国道477号上に位置し、同国道で最高地点の標高759m、左京区花脊別所町(北側)と左京区鞍馬本町(南側)の境界となる峠である。京都府道38号京都広河原美山線の重複区間にある。

名前の由来は、花の美しい北山の懐にあるので「花の背」と呼ばれたから、花の都京都の北の背骨に位置するところにあるから、など諸説ある。また脊という字は一般的に「背」を用いるが、本来は「脊」の字が正しい。

西南西約950 mに鯖街道(広河原ルート)が通っていた旧花脊峠(

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