山科 - 梨木香歩『家守綺譚』

物語の舞台 - 山科(京都府 京都市山科区)

午後からゴローを連れ、街道を越して家の東南の方角に位置する牛尾山を目指す。確たる目的があったわけではない。空気の冴え冴えとした秋晴れの日だったので、ふらふらと野に遊び山を彷徨う古代の血が騒いだのだろう。

地図で山科駅から南東にたどると、行者ヶ森、さらに「牛尾観音」とあるのがわかるかと思いますが、引用文中の牛尾山はこのあたりです。家守をしてたのは山科でのことだったのですね。

作中に出てくる話のモチーフなども、このへんの伝承などを敷いていたりする部分もあるのでしょうか。そこまでは分かりませんが。

疎水端の話も多いですし、確かに山科と言われれば山科なのですが、読んでる途中はあまり京風のイメージはなかったので意外です。

掲載日:2006-06-18
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

山科について

山科区(やましなく)は、京都市を構成する11の行政区の1つ。京都市の東側にある山科盆地の北部と、周辺の山地を区の範囲としている。清水焼団地や西野山ニュータウンなど住宅街も整備されている。

本項ではかつて同一地域に存在した宇治郡山科町(やましなちょう)についても述べる。


[概要]

東山により京都盆地から、音羽山や醍醐山(笠取山)などにより近江盆地からは隔てられている。昔から京都と東国とを結ぶ交通の要衝であった。

かつては、滋賀県との府県境の農村だったが、現在はベッドタウンとして他地域からの移入者も多く、名神高速道路の京都東ICなどもあり、京都市東部の玄関口として発展している。

エリア一覧