昼食は駅のホームの立ち食いうどん一杯ですませて、あとは大阪駅から一駅ぶんの切符を買って環状線の電車にずっと乗っていた。
— 重松清『疾走』
ひとりきりになってあてもなく出てきた大阪。作品としての中心となる場所は中国地方の瀬戸内海沿い・・・で重松作品としてはよくあるパターンではありますが、『疾走』での大阪はかなり痛い土地です。
大阪はいつも通り過ぎるだけの街なので環状線の駅名とかも私はぜんぜん分かりません。4~5回ですね、乗ったのは。作中で主人公が下車する駅(駅名は明示されない)も描写を読めば、大阪の方はすぐに分かったりするんでしょうかね。
掲載日:2006-05-07