通天閣 - 川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』

物語の舞台 - 通天閣(大阪府 大阪市浪速区)

外に出ると、小雪がちらついていた。通天閣にはビリケン像があってさ。足の裏を撫でてあげると、あらゆる願いをかなえてくれるんだよ。ニシノは前を向いたまま、言った。ビリケンて、あの頭のとがったひと?

「通天閣」より。

大阪を代表する建物のひとつ通天閣。小説中でも触れられますが、初代は凱旋門の上にエッフェル塔が乗ってるような形だったとか。コンセプトの分からないながら、分からないなりのパワーを発揮する。

ビリケンも、そのまがい物っぽさが妙にあのエリアにはまりますね。頭のとがったひと。まぁ確かにそのままですけど。足の裏はみんなで撫でるもんだから削れてえぐれてます。なんて辛抱強い神。

周辺の新世界は、デンジャラスなゾーンだった昔は遠く、大阪観光スポットとして知られる。昭和レトロを感じながら串かつを食べよう。って僕も最近初めて行ったばかり。串かつうまかったよ。

掲載日:2006-11-19
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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