彼は六甲山にケーブルで登りました。
死ぬ前に、もう一度だけ、ついぞまみえることのなかった電話男が、どこかに隠れ住んでいる神戸の町を眺めたいと思ったのです。
偉大なる電話男が住んでいるという神戸。電話男に会いたいのに会えなくて、六甲山から神戸の町を見下ろす男。
電話男って何。って感じですが、説明しづらいので説明しません。「インターネット時代の光と闇を予見した」ともされる作品です。
六甲山へはケーブルで気軽に登れます。ケーブル山上駅から、見所を経て六甲有馬ロープウェー山頂駅へと結ぶバスがあります。
掲載日:2012-07-22