松江海岸 - 川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』

物語の舞台 - 松江海岸(兵庫県 明石市)

 松江の浜。平日には、誰もいなくて、私は明石城跡のそばの図書館で借りた本を膝の上に広げ、ぼんやりと沖を眺めた。

 明石に住んだ短い期間、私の血は澄んでいたように思う。胸はいつも新しい空気に満たされていたように思う。

明石駅前にある図書館から松江海岸まではやや距離がありますが、マネしたい人はやってみましょう。明石駅から林崎松江海岸駅まで、山陽電鉄で2駅です。いや、松江の浜と呼べる範囲はもっと広いのかもしれず、よく分かりません。

「私の血は澄んでいたように思う」と言える土地は僕にはありません。その一点をもってしても羨ましいかぎりです。

掲載日:2005-08-07
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

松江海岸について

林崎松江海岸駅(はやしさきまつえかいがんえき)は、兵庫県明石市南貴崎町にある、山陽電気鉄道本線の駅。駅番号はSY 19


[歴史]

  • 1941年(昭和16年)5月3日:西新町 - 藤江間に電鉄林崎駅(でんてつはやしさき)として開業。川崎航空機明石工場の従業員輸送を主な目的としての設置だった。当時は明石郡林崎村だった。開業時から構内地下道を使用していた。(1942年(昭和17年)2月1日、明石市に編入)
  • 1945年(昭和20年):空襲のため構内地下道を閉鎖。
  • 1966年(昭和41年)4月30日:駅舎改築、構内地下道の使用再開。
  • 1988年

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