松江の浜。平日には、誰もいなくて、私は明石城跡のそばの図書館で借りた本を膝の上に広げ、ぼんやりと沖を眺めた。
明石に住んだ短い期間、私の血は澄んでいたように思う。胸はいつも新しい空気に満たされていたように思う。
明石駅前にある図書館から松江海岸まではやや距離がありますが、マネしたい人はやってみましょう。明石駅から林崎松江海岸駅まで、山陽電鉄で2駅です。いや、松江の浜と呼べる範囲はもっと広いのかもしれず、よく分かりません。
「私の血は澄んでいたように思う」と言える土地は僕にはありません。その一点をもってしても羨ましいかぎりです。
掲載日:2005-08-07