南紀勝浦温泉 - 中上健次『熊野集』

物語の舞台 - 南紀勝浦温泉(和歌山県 東牟婁郡那智勝浦町)

八兵衛が勝浦という温泉地へ行きついたのは神仏のように体中花を咲かせたように赤くなって死んだトヨの導きで、共同風呂に入り別にどことかくしていたわけではないのに混んでいた客の誰も八兵衛の病気に気づかず、髭をあたり髪を洗っているうちに、急に十歳ほど若返った気になり、八兵衛はそこが京の西陣ではなく見も知らぬ温泉地なのに昔に戻ったように思えた。

「勝浦」より。

千葉にも勝浦はありますが、ここでは和歌山県の勝浦です。区別して言うときには紀伊勝浦、南紀勝浦、那智勝浦? 那智の滝、那智大社といった神域から海山の自然美、また勝浦温泉を擁する温泉地でもあります。

作中では主人公が共同風呂に行ってます。紀伊勝浦駅から徒歩10分ほどの勝浦温泉に温泉の公衆浴場は「はまゆ」があります。旅行者は旅館に行くので、公衆浴場は地元ユースかと思います。

共同風呂は小さいですが、宿としてはホテル浦島、ホテル中の島などよく知られる旅館があります。特にホテル浦島の洞窟風呂は、南紀を代表する絵のひとつです。

掲載日:2012-07-25
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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