高松市の郊外に、旧家のお金持ちが自宅の書庫を改築してつくった市立図書館がある。珍しい蔵書もそろっているし、建物も庭も一見の価値があるということだった。(中略)「甲村記念図書館」というのが図書館の名前だった。
作中の記述で言うと、高松市の郊外、高松駅から2両編成の電車で20分ほどのところ。駅を出ると古い町並みがあって、北に向かって歩くと甲村図書館。現実には存在しない図書館ですが、琴平電鉄で20分ほどの仏生山が古い町並みで知られるので、勝手にそのあたりと同定。
15歳の少年が家出して、東京から夜行バスでやってきた四国、高松です。そして子どもが不審がられず時間が潰せる場所としての図書館。偶然やってきた甲村記念図書館で、でも偶然なんてものは何もない。
掲載日:2012-08-04