浦上天主堂 - 鹿島田真希『六〇〇〇度の愛』

物語の舞台 - 浦上天主堂(長崎県 長崎市)

 青年がふと、デスクに目をとめる。浦上天主堂へ行ったのですね。そう言ってパンフレットを手にする。

 ああ、と女は呟く。資料館へ行った日よ。その日に、資料館へ行く前にぶらりとよったのよ。普通の教会だったわ。被爆した、という以外では。

長崎の浦上天主堂。原爆で破壊されたあと、再建されたものが現在建っています。原爆の記憶をとどめる遺構ではある。

私はソレ系が苦手なので、旅行で行った時には浦上天主堂も資料館も行ってない。広島へ行った時にも原爆ドームも資料館も行ってません。

というのはいいとして、小説中では生活に疲れた主婦が長崎へ一人で旅します。原爆がどうのという話より、宗教あるいは信仰のあり方みたいなもののほうが重く扱われていて、だから、この浦上天主堂も受難という文脈で語られます。

掲載日:2008-04-19
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

浦上天主堂について

カトリック浦上教会(カトリックうらかみきょうかい)は、長崎県長崎市にあるキリスト教(カトリック)の教会およびその聖堂である。聖堂は、旧称の浦上天主堂(うらかみてんしゅどう、Urakami Cathedral)の名で一般的に知られており、長崎市の観光名所のひとつにもなっている。

1945年(昭和20年)8月9日、長崎への原爆投下によって全壊した。被爆直後から、再建か、原爆遺構の保存かで、意見の相違があった。1946年(昭和21年)12月、敷地内に仮設会堂が完成、引き続き信仰が営まれていた。1950年代後半、再建計画が実施され、この際に遺構も撤去された。1959年(昭和34年)11月、浦上天主堂の復元が完了した。1962年(昭和37年)以降、カトリック長崎大司教区の司教座聖堂となっており

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