中町教会 - 青来有一『爆心』

物語の舞台 - 中町教会(長崎県 長崎市)

「ほら、あそこに中町教会の尖塔が見えるよ。わかるかな?」

 眼を凝らすと闇の中に教会の白い十字架がぼんやり見えました。中町教会は生クリームで造ったように白くて、きれいな教会です。

「石」より。

ホテルの部屋から見える中町教会。長崎駅から歩ける距離にあるカトリック教会です。明治期に建てられ、原爆で焼失、戦後再建されています。

作中では、疑惑の政治家がホテルで会見を開き辞任を表明した後、幼なじみと部屋で腹を割った話をするシーン。窓から中町教会の尖塔が見えます。

掲載日:2010-11-21
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

中町教会について

カトリック中町教会(カトリックなかまちきょうかい)は、長崎県長崎市にあるキリスト教(カトリック)の教会およびその聖堂である。長崎に現存する数少ない被爆建造物のひとつであり、残った塔や外壁を利用して復元された。

歴史

明治時代、長崎の市街地にあるカトリック教会は大浦天主堂の他になく、日本人信徒のための教会が求められており、フランス人女性からの寄付を受け大村藩の蔵屋敷跡に建築された。設計はパリ外国宣教会のパピノ神父

  • 1897年(明治30年)9月8日 - 献堂式を挙行。
  • 1933年(昭和8年)5月15日 - 松山城放火事件の犯人により西中町天主堂(現・中町教会)が放火され全焼、付近に民家にも延焼し、10棟17戸を焼く

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