軍艦島 - 村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』

物語の舞台 - 軍艦島(長崎県 長崎市)

聖母互助会を通じての申し入れは西九州の離島からだった。二人の子供は乳児院を離れるのを最初拒んだが、里親となる夫婦の写真を見て承諾した。その夫婦の背後には海が映っていたからだ。

長崎の離島で、かつて炭坑で栄えた島。荒れ放題の廃墟の描写などもあって、その意味からはいわゆる軍艦島、端島がモデルと思われます。

狭い島内に炭鉱労働者が居住するため、高層コンクリート住宅が林立し魔窟の様相。

崩落の危険などもあって基本的に上陸できない島でしたが、近年の「廃墟ブーム」にも乗って、あるいは産業遺産として世界遺産に登録しようという動きなどもあって、一部区域が整備され、見学可能になっています。

作中では、コインロッカーに捨てられた孤児である主人公キクとハシが、島の里親に貰われて少年時代を過ごすことになります。

掲載日:2012-08-05
(C) NARUMI
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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