軍艦島 - 吉田修一『キャンセルされた街の案内』の舞台
軍艦島が恐ろしいのは、無人の高層アパートが林立しているからではない。そこに人が暮らしていた痕跡があるからだ。結局、あの島へ喜んで渡っていた奴らは、怪奇映画のスリルを味わいたかっただけなのだ。
表題作より。
長崎の沖にある端島(軍艦島)。炭鉱で栄えた頃の高層ビルが林立し、閉山以後の廃墟がそのまま観光資源となっている島。産業遺産という言い方もありますけども、「怪奇映画のスリル」のほうがより近い感じはしますね。
作中では、観光客を船に乗せて軍艦島へ連れて行き、島を案内する主人公、です。
端島_(長崎県)について
端島(はしま)は、長崎県長崎市(旧西彼杵郡高島町)にある島である。明治時代から昭和時代にかけて海底炭鉱によって栄え、1960年代には東京以上の人口密度を有していた。しかし、1974年(昭和49年)の閉山にともなって島民が島を離れてからは、無人島である。軍艦島(ぐんかんじま)の通称で知られている。「羽島」とも書いていた。日本初の鉄筋コンクリート造の高層集合住宅がある。
2015年、国際記念物遺跡会議(イコモス)により、軍艦島を構成遺産に含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界文化遺産に登録された。
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