軍艦島 - 吉田修一『キャンセルされた街の案内』

物語の舞台 - 軍艦島(長崎県 長崎市)

軍艦島が恐ろしいのは、無人の高層アパートが林立しているからではない。そこに人が暮らしていた痕跡があるからだ。結局、あの島へ喜んで渡っていた奴らは、怪奇映画のスリルを味わいたかっただけなのだ。

表題作より。

長崎の沖にある端島(軍艦島)。炭鉱で栄えた頃の高層ビルが林立し、閉山以後の廃墟がそのまま観光資源となっている島。産業遺産という言い方もありますけども、「怪奇映画のスリル」のほうがより近い感じはしますね。

作中では、観光客を船に乗せて軍艦島へ連れて行き、島を案内する主人公、です。

掲載日:2013-02-03
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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