太平洋に突き出たアンモナイトのようなかたちの小さな半島から、朝の光をまさぐろうとする触手のように東に向かって躍り出たいくつかの支脈のひとつの先端付近に「浦」はあった。
小野正嗣がいくつかの作品で舞台とする「浦」は、著者の故郷、大分県の蒲江あたりがモデルでは、ということですが、明確に地名として示されてはいません。大分県南部、というところまでは書いてあったかな。
蒲江は現在佐伯市になり、その海岸線はリアス式海岸になっています。アンモナイトがどのへんにあるのかは分かりません。漁業で栄えたエリアで、寿司がうんまいってところです。
掲載日:2009-05-01