さいはての島にしては完全舗装のいい道路が走っている。県道二一五号線という表示があった。この道路をずっといくとやがて「終点」という表示にであった。たしかに道路はそこで終わっており、終点なのだった。
失業・離婚して東京から逃げるように西表島へやってきた男。砂浜に住み着きます。
港からレンタカーで島を半周した北部で県道は終わります。なのでそのあたりの白浜が「居住地」でしょうか。
状況としてはホームレスなんだけれども、海で獲物を獲ってきて砂浜の焚き火で調理するという行為に含まれるヨロコビによって、あるいは南海の風によって、実に爽やかです。
まぁそんな生活なので島内のみどころを回ったりもしませんし、西表島の魅力が伝わる小説かといえばそうでないのですが、興味のある方は。
掲載日:2007-02-17