ジュルドンパーク - 古川日出男『ノン+フィクション』

物語の舞台 - ジュルドンパーク(ブルネイ ブルネイ・ムアラ)

そこは王立遊園地なのだという。つまり「王」様が「立」てた。国民のために。東南アジア一の規模なのだという。王立? 東南アジア圏で、最大? そう聞いても最初、俺は乗り気でなかった。遊園地に行ってブルネイのどんなことがわかるのか?

「ブルネイ、十六時間」より。

ジュルドンパーク。世界有数の資産家であるハサナル・ボルキア国王が、自分の誕生日記念にポケットマネーで作って国民に開放した遊園地です。東南アジア一ということもそうですし、マイケル・ジャクソンを呼んで無料ライブを開催したとか、金持ちの国の金持ちな人らしいエピソードがあります。

作中では、取材に訪れた古川日出男と編集者が、広大で豪華で、でもぜんぜん客のいない遊園地を歩きます。

掲載日:2012-01-08
ジュルドンパークイメージ
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

ジュルドンパークについて

ジュルドンパーク(Jerudong Park)は、ブルネイ・ダルサラーム国ブルネイ・ムアラ地区ジュルドンにある遊園地。東南アジア最大で最も予算が投じられた遊園地であり、ブルネイ政府が10億ブルネイ・ドルを費やして建設した。香港ディズニーランドの第1期よりも面積が大きい。

特筆すべきは、開業からの6年間ジュルドンパークの入場料やアトラクションの利用料が無料であったということである。すなわち、来園者はただアトラクションに乗るために順番待ちをすればよかった。しかしながら、来園者及び観光客の数の減少が著しくなり、 1回の入場で15ブルネイ・ドルの入場料を徴収し、すべてのアトラクションにチケット制を導入した。

2017年3月現在は、リストバンド型チケットが導入されており入場料を払えば乗り放題である。

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