ギャンツェ - 椎名誠『真昼の星』

物語の舞台 - ギャンツェ(中国 チベット)

ギャンツェの街を象徴するのは遠くからひときわ目立ついかにも堅牢そうな山要塞だ。ギャンツェ城で、十四世紀にこの山の上にギャンツェ王が城を作り、二十世紀の初めにここを攻めたイギリス軍との壮絶な戦闘の場になった。

チベット第三の都市、ギャンツェ。町の中心となる岩山にそびえるギャンツェ城と、チベット最大の仏塔がある白居寺が見どころ。

三日にわたって親族&近所の人たちが麻雀で騒ぐ「麻雀結婚式」のエピソードが笑わせる。

掲載日:2008-10-12
ギャンツェイメージ
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

ギャンツェについて

ギャンツェ県(ギャンツェけん)は中華人民共和国チベット自治区シガツェ市の県の一つ。全称は「傑卡爾孜」で、「至高無上の王宮」を意味する。ヒマラヤ山脈の麓に位置する、チベットの歴史上の第三の大都市である。1994年に中国政府から国家歴史文化名城の称号を授与された。


[歴史]

ギャンツェはチベットの歴史上ラサとシガツェに次ぐ第三の重鎮であり、街の中心は古都の中心であるギャンツェ・ゾン(宗山)にある。

9世紀に吐蕃王朝の後裔がこの辺りの地形の特異さを吉兆だとして山上に砦を建てた。14世紀サキャ王朝時、この地の首領が宮殿と砦を改修してチベット語で「至高無上の王宮」を意味する「傑卡爾孜」とした。江孜はその略称「傑孜」の中国語訛りであり

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