ハルハ河 - 村上春樹『ねじまき鳥クロニクル 第1部・第2部』

物語の舞台 - ハルハ河(中国 内モンゴル)

五日間の準備ののちに我々は汽車で新京からハイラルに向かいました。そしてそこからトラックに乗ってカンジュル廟というラマ教の寺のある場所を経て、ハルハ河の近くにある満州国軍の国境監視所に着きました。

間宮中尉が語る、ノモンハンでの記憶。1939年、当時の満州とモンゴルの国境紛争です。ハルハ河が戦場の中央を流れます。

現実感の曖昧な作中にあって、このエピソードは史実を踏まえた記述、なんだけど、なおさら現実感が狂う感じがあります。

掲載日:2012-08-04
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

ハルハ河について

ハルハ川(ハルハがわ、蒙: Халх гол ハルフ・ゴル、中: 哈拉哈河、拼音: hālāhā hé)は、モンゴル高原の北東部を流れる川で、モンゴル国東部と中華人民共和国内蒙古自治区北東部の国境附近を流れる川。ハルヒーン・ゴル (モンゴル語: Халхын гол) ともいう。ハルフとはモンゴル語で隔てるもの(屏障)を意味し、西岸が東岸より高いため、東岸から見ると対岸が長い障壁のように立ちはだかることからきている 。

源流は大興安嶺にあり、森林地帯を出て内蒙古自治区北東部フルンボイル市の草原を流れたあとモンゴル国のドルノド県に入り

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