ハルハ河 - 村上春樹『ねじまき鳥クロニクル 第1部・第2部』

物語の舞台 - ハルハ河(中国 内モンゴル)

五日間の準備ののちに我々は汽車で新京からハイラルに向かいました。そしてそこからトラックに乗ってカンジュル廟というラマ教の寺のある場所を経て、ハルハ河の近くにある満州国軍の国境監視所に着きました。

間宮中尉が語る、ノモンハンでの記憶。1939年、当時の満州とモンゴルの国境紛争です。ハルハ河が戦場の中央を流れます。

現実感の曖昧な作中にあって、このエピソードは史実を踏まえた記述、なんだけど、なおさら現実感が狂う感じがあります。

掲載日:2012-08-04
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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