全州 - 島田雅彦『食いものの恨み』

物語の舞台 - 全州(韓国 全羅北道)

全州まで来て、ビビンバを食べずに帰る人はいない。むろん、普通のビビンバなら、ソウルでも東京でも食べられる。ただでさえ、韓国は料理の標準化が進み、本来ならば、その土地でしか味わえなかった料理がソウル初め何処でも食べられるようになった。しかし、全州のビビンバは、古都のプライドが一つの丼、一つの石鍋に込められており、その名も仰々しく「全州伝統ビビンバ」である。

ソウルから高速バスで3時間ほど南下したところにある全州。「食は全州にあり」といわれる食文化の町ですね。

「韓流」ってあんなに煽ったのにもかかわらず韓国への旅行者はあまり増えてないようではありますけれど、ソウルばかりではなく地方も行ってみようというリピーターは少なからずいて。

「ビビンバ食いに行こう」って気軽に行ける距離感でもないですが、一度行ってみてもいいところです。歴史の町でもありますから、楽しめる要素はいろいろありますね。

掲載日:2006-02-12
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

全州について

全州市(チョンジュし)は、大韓民国全北特別自治道中部の市。道庁所在地であり、全北特別自治道で唯一の大都市である。


[歴史]

百済時代には完山と呼ばれた。三韓時代の百済の時から形成された古い町であり、歴史と伝統が沢山残っているため多くの観光客が訪ねている。

また昔から味の都と呼ばれており、全州の食べ物は韓国の中でも最高の味であることを自慢としており、全州の人の味覚のレベルは高いと言われる。その特産品は「全州八味」(전주팔미)などと称されている。

  • 685年 - 新羅が完山州を設置。
  • 757年 - 全州

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