遊歩道の先へ視線を向け、目を凝らす。遥か遠くにブンダンの街が見えたが、池の周囲の民家は疎らであった。ぐるりを囲む小高い丘は、宅地造成によって人工的に作られた丘に違いない。李燕姫が言った池が本当にここかどうか、確信は持てなかった。
ソウル郊外の新興住宅地、ブンダン(盆唐)。
仕事のため韓国にやってきた作家が、7年前に心ならず別れた女性がブンダンに住んでいると聞いてやってきます。ブンダンを見下ろす丘にある池で、いい意味でも悪い意味でも「ドラマチック」な展開が描かれます。
観光地ではないので旅行で立ち寄ることはないでしょうが、けっこういい街みたいですね。
掲載日:2006-11-25