スレスタさんがふたりを案内したのは、アサン・チョークという、旧市街の中心の広場だった。四方八方から迷路のような路地が集まっている商店の多い広場で、人通りの多いのに驚かされる。色とりどりの服を着たネパール人が、人をかき分けるように歩いていた。
単に清水義範がインド~ネパールあたりが好きという作家の都合でカトマンズまでやってくる主人公。
庶民の市場はその町の雰囲気をつかむのに最適、なんていいますね。治安のよくない場所もありますけど。危ない目に会うのもまた旅の体験、と言っちゃえなくはないか、小説中でもストリートチルドレンに金巻き上げられたりしてます。
貧しいから教育が受けられず、教育が行き渡ってないがため貧しいという、そんな悪循環を目で見てきて主人公は成長するのですが、話としてキレイすぎますか?
掲載日:2006-01-29