台北駅 - 吉田修一『あの空の下で』

物語の舞台 - 台北駅(台湾 台北)

台北タイペイ花蓮ファーレン行の特急列車は、正午ちょうどの発車だった。混んだチケット売り場でやっと片道切符を買えたのが発車の三分前、慌てて窓口を離れ、ホームを探す。

「恋恋風塵」より。

台湾の中心都市台北から、東部の花蓮まで特急で約2時間。作中では、特急からの車窓を眺めながら、昔恋人と一緒に来たことを思い出す主人公。一人でやってきています。

台湾は九州と同じくらいの面積ですが、台北を博多とすると花蓮は大分あたり? 図らずも(吉田修一だと図ってるように見えます)主人公の両親が同じ頃に大分の由布院に行ってるというエピソードも挟まってます。

世界のいろんな場所を旅する短編集なので台湾はこの一編のみですが、全体的にアジアの土地が多いです。

掲載日:2012-03-10
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

エリア一覧