カダケス - 横尾忠則『ポルト・リガトの館』

物語の舞台 - カダケス(スペイン カタルーニャ州)

ここに来るまで家など一軒もなかったのに、車を降りて辺りを見渡すと、白い漆喰壁の窓の少ないキュービックな形の漁師の家が肩を寄せあって窮屈そうに軒を並べていた。その中でも一際目立つのがダリの館だった。

バルセロナから2時間ほど、カダケスのそばにあるポルト・リガト。ここはダリが住んだ町。ダリとガラが住んだ家は、現在美術館として公開されています。通称卵の家。

作中でダリの家を訪ねます。ダリが「もう亡くなっているのか存命なのか」分からない、時間がねじ曲がったなかでストーリーは進んでいきます。

掲載日:2011-08-14
カダケスイメージ
(C) Joan
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

カダケスについて

カダケス(カタルーニャ語: Cadaqués)は、スペイン・カタルーニャ州ジローナ県のムニシピ(基礎自治体)。アルト・アンプルダーに属する。スペイン本土では最東端のクレウス岬半島近郊の湾に位置する。


[歴史]

元々の地名は、カプ・デ・ケルス(Cap de Quers)またはカプ・ダケス(Cap d'Aques)で、岩の岬を意味していた。

伝統的にカダケスは漁村として知られており、16世紀以降は特に有名であった。19世紀には製塩が盛んになったが、現在工場は残っていない。専らカダケスの経済はアンチョビ水揚げで成り立っていた。

やがて、周囲から隔絶している土地柄が芸術家や観光客を惹きつけ

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