ハメーンリンナ - 村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

物語の舞台 - ハメーンリンナ(フィンランド カンタ=ハメ県)

ハメーンリンナの街に着いたのは十二時前だった。つくるは駐車場に車を駐め、十五分ばかり街を散策した。それから中心の広場に面したカフェに座ってコーヒーを飲み、クロワッサンをひとつ食べた。

フィンランドはヘルシンキから北に100キロほどのところにある、ハメーンリンナ。夏のリゾート地です。

作中では主人公が人を訪ねてフィンランドへやってくるのですが、その人はヘルシンキのアパートを引き払って、ハメーンリンナ湖畔のサマーハウスで夏を過ごしてる、という話。レンタカーを借りてハメーンリンナを訪ねます。

フィンランドで初の鉄道はハメーンリンナとヘルシンキの間で開通したとかで、作中でも触れられますが、主人公と駅との関わりのなかで光るエピソードです。

掲載日:2013-04-21
ハメーンリンナイメージ
(C) Ninara
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

ハメーンリンナについて

ハメーンリンナ (フィンランド語: Hämeenlinna [ˈhæmeːnˌlinːɑ]、スウェーデン語: Tavastehus) は、フィンランド、カンタ=ハメ県の都市で同県の県庁所在地。ハメーンリンナ郡に属する。かつては、南スオミ州の州都でもあった。フィンランドの首都・ヘルシンキの北、約100kmにある。人口は67,994人 (2021年12月31日現在)である。


[歴史]

13世紀にスウェーデン人によって築かれたハメ城

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