リヨン - 平野啓一郎『日蝕』

物語の舞台 - リヨン(フランス オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ)

里昂(リヨン)に着き、其処で数日を過ごした私は、求める文献を手に入れることが予期した以上に困難であるのを知った。これは、文献が見附からぬと云う根本の面と、身を寄せた当地の修道院で、旅僧たる私にも、托鉢と説教に因る司牧とが義務付けられたと云う実際の面との、二面を有した問題の為であった。

フランス南東部の都市、リヨン。主人公である神学僧が、リヨンで錬金術の驚異に触れます。

掲載日:2012-07-28
リヨンイメージ
(C) Joan
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

リヨンについて

リヨンLyon)は、フランスの南東部に位置する都市で、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏の首府、メトロポール・ド・リヨンの県庁所在地である。


[概要]

リヨン市の人口は51万人程だが、市街地は郊外にも広がっているため、通常は周辺地域を含めた人口232万人(2017年)が実質的な人口として引用される。都市圏としてはフランス第二の規模を持つ。

ローマ帝国のガリア属州の植民市ルグドゥヌムとして古代から栄えた物資の集散地であり、中世には市の立つ町としてヨーロッパでも有数の交易地として栄えた。また、絹織物の産地としても知られる。旧市街はユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。

古くから金融業が盛んで

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