マレー - 池澤夏樹『光の指で触れよ』

物語の舞台 - マレー(イギリス スコットランド)

「それで、わたしは、わたしたちはこれからスコットランドにあるもっと大きなコミュニティーに行ってみようと思っている」

「どうして?」

「エコドルプよりもっと精神性が高くて、スピリチュアルなところらしいから」

スコットランドにあるスピリチュアルなコミュニティ、作中では「ユニコーニア」とされていますが、実際にはマレー州に「フィンドホーン」というコミュニティがあります。

作物が育たないと思われた土地で、精霊のガイドに従って農業を成功させた奇跡がその始まり、というエピソードもそのままですし、なかでの精神性向上を目的とした暮らしぶり、ゲームの内容などから、このフィンドホーンがモデルであることは間違いないですね。取材にも行ったんでしょうか。

1週間の体験ワークショップもありますし、日本から参加する人も少なくなく、日本語での公式プログラムがあったりもします。スピリチュアル界隈(?)では有名どころと言っていいところです。

別に私、フィンドホーンを薦めてるわけではないです。フィンドホーンをモデルにした「ユニコーニア」に日本人女性(母娘)が滞在する小説の紹介です。

掲載日:2010-03-21
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

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