「ああ、遺灰を撒きに......」
「そうだ、井島さんの遺灰を」
「サントリーニよ。ギリシャの島......」
「きっとそこにぼくもいるんだ」
エーゲ海に浮かぶ島、サントリーニ島。日本人観光客にも人気の島です。
火山噴火で島が沈んだ(カルデラ状に残った諸島が現在のサントリーニ)史実がアトランティスのモデルだというのも興味深いです。
小説中では、主人公(のひとり)である女性が、日本を飛び出してサントリーニで暮らしています。愛した人が探し出して、ここにいることを見つけてくれることを夢見ながら、サントリーニ島北部のイアという町のホテルで働いています。
掲載日:2011-07-03