イヌヴィック - 村上龍『愛と幻想のファシズム』

物語の舞台 - イヌヴィック(カナダ ノースウエスト準州)

北極海へと注ぐ赤い河を渡ると、イヌヴィックまでは百キロ近く直線道路が続いた。景色は完全にフラットになった。山も丘も谷もない。沼と、澱んだクリークと、苔が被った凍土と、頼りなく立っている細い幹の樹木、それだけだ。

北極圏の町、イヌヴィック。主人公のトウジとゼロがこの町で出会います。物語の序章です。

イヌヴィックはカナダの北西部、マッケンジー川沿いにあります。

夏は日が沈まない白夜になりますが、作中でも7月、白夜です。

掲載日:2012-08-04
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

イヌヴィックについて

イヌヴィックInuvik)とはカナダのノースウエスト準州イヌヴィック地域にある町。人口は3,137人(2021年)。マッケンジー川の下流近くにあり、北極圏の町として観光で訪れる人もいる。イヌヴィック地域の行政区役所が置かれている。


[歴史]

マッケンジー川の河口のマッケンジー湾にあったアクラヴィック(Aklavik)と言う町の替わりに、行政の中心として1953年に開かれた。当初はニュー・アクラヴィック(New Aklavik)と呼ばれたが、混乱するので1958年にイヌヴィックに改称。

1979年にデンプスター・ハイウェイが完成し、夏期に車で行ける最北部の町として有名になった(冬季はマッケンジー川が凍結し

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