トロント - デビット・ゾペティ『アレグリア』

物語の舞台 - トロント(カナダ オンタリオ州)

 トロントのスカイラインを初めて見た時、体からすべての感覚を奪われた。

 紺碧のオンタリオ湖と、澄み渡った青空にくっきりと浮かぶメトロポリスの全景。晩夏の光を優しく反射させるスカイドームの白い屋根と、不思議な清潔感を放つ超高層ビル群。別の惑星の建造物を思わせるロケット型のCNタワー......。

カナダ最大の都市トロント。主人公の少女がバレエ留学する町です。14歳で日本を発ち、6年間暮らすことになります。

バレエの留学先として不自然ではないのですが、ここでは逆で、まず「移民の町トロント」が舞台である必要があったのでしょうね。トロントで日本人少女に生活させるために著者はバレエを題材にした・・・と思われる小説です。

文化が混ざり合う場所で、アイデンティティを探す、この作家らしい都市の選び方、なんでしょう。

掲載日:2006-07-30
※写真はイメージです。地図もイメージであり、写真撮影地点や物語の舞台の特定を意図したものではありません。

図書情報

トロントについて

トロント(英語: Toronto、標準音:[təˈɹɒntoʊ]、現地音:[ˈtɹɒnoʊ, təˈɹɒnoʊ]、漢字表記「多倫多」)は、カナダのオンタリオ州の州都であり、同国最大の都市。北米屈指の世界都市であり金融センターである。オンタリオ湖岸の北西に位置し、2016年の統計で人口273万人。

2016年の都市圏人口は624万人。オンタリオ湖西岸を囲むゴールデン・ホースシュー(Golden Horseshoe

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