北極海へと注ぐ赤い河を渡ると、イヌヴィックまでは百キロ近く直線道路が続いた。景色は完全にフラットになった。山も丘も谷もない。沼と、澱んだクリークと、苔が被った凍土と、頼りなく立っている細い幹の樹木、それだけだ。
北極圏の町、イヌヴィック。主人公のトウジとゼロがこの町で出会います。物語の序章です。
イヌヴィックはカナダの北西部、マッケンジー川沿いにあります。
夏は日が沈まない白夜になりますが、作中でも7月、白夜です。
掲載日:2012-08-04
北極海へと注ぐ赤い河を渡ると、イヌヴィックまでは百キロ近く直線道路が続いた。景色は完全にフラットになった。山も丘も谷もない。沼と、澱んだクリークと、苔が被った凍土と、頼りなく立っている細い幹の樹木、それだけだ。
北極圏の町、イヌヴィック。主人公のトウジとゼロがこの町で出会います。物語の序章です。
イヌヴィックはカナダの北西部、マッケンジー川沿いにあります。
夏は日が沈まない白夜になりますが、作中でも7月、白夜です。