町はカブール河によって南北に分けられていて、南側の旧市街にはバザールと泥の家の建て混んだ文字通りのオールド・シティがあり、北側の新市街には官公庁、外国公館、ヒッピーのための安宿などがある。
「第十一章 柘榴と葡萄」より。
カブール(カーブル)はアフガニスタンの首都。沢木耕太郎が旅した時代は平和だったのでしょうか、文中に戦乱の予兆はありません。
本が出版された頃にはソ連の侵攻、占領を受けてた時代。その後、タリバンによって支配され、さらにアメリカの侵略によって町は破壊されてしまいました。交通の要衝、ヒッピーたちの聖地とか言ってるどころじゃなくなって、戦災の傷を少しずつ癒している町です。
掲載日:2012-07-28