2000年7~9月

近況報告

タカハシヨシヒコってどちらさんですか。

村上龍の『走れ! タカハシ』読んだと思ってたんですよ。内容覚えてなくて本も処分してしまったので掲載できずにいたんですが、椎名誠を筆頭に完全掲載を目指したい作家のひとりではあるので、古本屋の100円コーナーで見つけて再び買ってきたんです。で、紹介文書くためにパラパラと再読しようとしたら、これ、多分読んでないんです。いや、以前に買ったのは間違いないんですよ。手元の記録に残ってますので。読む前に読んだと思いこんで処分しちゃってたんですかね。これも野球嫌いがなせるワザか。

で、気をとりなおして読んでたんですが、面白いじゃないですか。著者の作品では珍しく素直に笑える短編集でね。広島カープのタカハシヨシヒコと言われても、僕には顔も思い浮かばないし何の基礎知識もありません。まだ現役の選手なのかどうかも知りませんし、広島カープという球団が現存するのかどうかも知りません(怒るな、笑っとけ)。ああ、ちょっとネットで検索してみると、随分昔に引退してるんですね。

このタカハシヨシヒコなる人物が盗塁し、ホームランを打つ、そのときに、主人公たちの人生は大きく回転するのです。例えば、「彼女の部屋へ窓から忍び込む→父親に見つかり告訴すると言われる→タカハシヨシヒコが盗塁する→男は無罪放免となる」という感じ。つまりナンセンスな四コマ漫画の三コマ目に、タカハシヨシヒコが走るのです。なかなか楽しめます。

それから、鴻上尚史のマイナーなエッセイ集を読んだのでついでにリンク集やってみました。「演劇」関係のサイトより、読書のサイトを優先しようとしたんですが、あまり見つかりませんでした。作家としての彼の本を読んでいる人ってあまりいないんでしょうか?

綱島にもブックオフがあったとは

今日は古本屋で小躍りしてました。小さく躍ってました。具体的には綱島のブックオフなんですけども。電車に乗っていたら駅に広告看板が出ていて、あれ綱島にブックオフってあったんだっけ?と言いながら予定外の下車をして向かったわけです。以前からありましたっけ? 綱島へは何度も降りたことがあるのに、今日初めて知ったんで。そこには「古本屋で見つけたら即買い」と胸のうちに決めていた本がごろごろと置いてあるのです。いやぁ、初めて入る古本屋はこれだから参る。思い余って6000円くらい買ってしまいました。つまり新刊書店で買えば1万円を越える衝動買いです。なかには新刊書店ではまず入手不可能な本もありますしね。大事な生活費だけれども、やっぱり小躍り。

「晴読雨読」って余りに使われすぎてるけど。

旅の記録、更新しました。ただ本読みにいったような旅です。その場所で何の本を読んでいたか、いちいち列記してみたりしました。

出発時に持ってでた本は4冊なのですが、道中で増え、帰りには12冊(うちハードカバーは2冊)になってます。リュックがずっしりと重くなります。読み捨ててくりゃいいじゃん、と思うのですが、それもできず。貧乏性なんですね。読書家のみなさんは、旅に出るときの本の処遇はどうされてるんでしょうか?

大分に行ってきました。

旅から帰りました。全国的に大雨のなか、九州にいました。あまりろくでもない旅だったのですが、本だけはいっぱい読みましたので、まとめてアップしています。旅行記のほうは次回更新時に。

今回読んだ本では宮本輝『道頓堀川』に満点つけてます。美しいですよね、文章が。ラストもしびれましたし。非常に正統的でありながら、ところどころ唸るような表現があるんですよね。彼の作品、続けていくつかあたってみようと思ってますが、おすすめあれば教えてくださいね。

もういっちょ

めっきり涼しくなっちゃいましたね。

『時々、風と話す』に入ってる「バスに乗って それで」は、「優しくって少し ばか」の文体そのものですね。それはそれで嬉しい。あのふわついててギクシャクしてるのが情けなくも気持ちいい。しかし、こういうのって、「あの、『優しくって少し ばか』みたいな奴、もう一丁、お願いします先生」と担当編集者などから要請されたりするものなんでしょうか。ま、どっちでもいいんですが。

お疲れでございます。

ニューヨークの夢

村上龍、「誰にでもできる恋愛、そんなものはありません」という主張にもかかわらず、タイトルが「誰にでもできる恋愛」になっているのは出版社的要請? まぁいいですけど。相変わらず力強い言葉が並んでいます。自立せよ、恋愛が必要じゃなくなったときにはじめて恋愛はできるのだ、とかね。女性誌連載物なので、

・・・とこれだけ書いて、続きを考えながらベッドに横になっていたら(23時30分頃)眠ってしまってました。2時30分にちょっと目が醒めまたパソコンに向かっているわけですが、ニューヨークのホテルで自分が泊まっているルームナンバーを忘れて、フロントに訪ねている夢を見てました。なんだそりゃ。先日ニューヨークに転勤になった友人からメールが届いていて、その影響であるのは間違いないんですが、妙な夢を見るものです。というわけで気をとりなおしてまた寝ます。おやすみなさい。

あれ、村上龍の話は?

並んでドラクエ買ったりなんてしません。

夏休みも終わりですね。大学生はもうちょっとあるんでしょうが、小中高生はもう学校でしょうね。読書感想文は書きましたか? このサイトは「読書感想文」で検索するとわりと上位に来るので、うまく書くコツなんて求めてやってきた人もいるんではないかと思うんですが、そんな秘法はここにはありませんので。何だったらここにある文章丸写しして出しちゃってもいいですよ。100字でよければ。

ところでドラクエ買いました? 待ちに待って待ちすぎてた人もいるでしょう。そりゃあ、読書感想文どころじゃないですよねぇ。僕は買ってないんですが、発売日の夜、妹から電話がありました。買ったのか、って。例によって「ドラクエを求める長蛇の列」というニュース中継があり、そこに並んでいる僕を見たというんですよ。もちろんそれは他人の空似であるわけですが(そんなことで電話してくんなよ)、その話を聞いてから、何故か自分の分身が世界を徘徊しているような幻想にかられるのです。僕の「したいけどできない」ことを僕の知らないところで勝手にやっちゃってるんではないか、分身の奴が。こんなページで遊んでるからでしょうか。

ああ、それから、投稿コーナー9月のテーマが始まりました。「登場人物に惚れた本」です。よろしく!

韓国の検索サイト

韓国のBOOK系サーチエンジン「KungRee.com」で、弊「旅と現代文学。」が載っているのを発見。こんな風に紹介されている。

「食楳引 庚俳:偽辞人 食楳聖 巷担 荘奄澗 獣郊展 蟹神板耕松税 鯵昔 幡凪戚走. 析沙 薄企 庚俳 拙念聖 琶砧稽 廃 陥丞廃 爽薦税 亀辞拭 企廃 姶雌引 汝亜, 錘慎切 切重税 食楳奄人 雌室廃 食楳 舛左研 瑳 呪 赤陥.」

なにやら「偽」とか「呪」とかイヤらしい漢字が見えるので気になり、「こんな下らないサイトの作者は呪い殺せ!」などの文章であったら抗議文(韓国語)を送らねば、と、オンラインで韓日翻訳してもらえるサイト「Netomo~!」を見つけ、訳してみた。こんな感じだ。

「旅行と文学:読書と旅行をとても隻(ふり)楽しむsibata nao入り江(後尾)氏の個人ホームページ。日本現代文学作品を筆頭にした多様な主題の図書(島々)に対する鑑賞と評価(平価)、運営者自分の旅行記と詳しい旅行情報を見ることができる。」

誰なんだ「sibata nao入り江(後尾)氏」って。三人分くらい混ざってないか? 図書(島々)ってのもよく分からない。それは島嶼ではないのか。もちろんそれは韓日翻訳時の不備であり、恐らくはごくまっとうな紹介文になっているんだろう、とりあえず悪い意味じゃなくってよかった。

オンラインでの全文翻訳(URLを指定するとそのページ1枚の訳を機械的に出力)としてはかなり優秀。ところどころおかしな訳だけれど意味は分かるものね。ご利用あれ。と言っても韓国語ページを読む必要などなかなか生じないだろうけれど。

ともかくも私、sibata nao入り江(後尾)の今後の活躍にご期待下さいませ。

江國香織

また小さくデザイン修正してしまいますが。自分の美意識ほど信用ならないものはないですね。

さて、江國香織。文庫で読んだんですが、読み終わってから(奥付を見て)これが単行本2冊分を合本したものであることに気づきます。当サイトでは単行本での初出をすべてのベースにしているので、文庫1冊読んだだけでもこの場合は2冊の感想を書くことになります。

で、感想書くために改めてパラパラ見返すと、2冊がまったく同じ温度であることに愕然とするわけですよ。書き分けることが困難な、同じトーンなんです。それはひとつのテーマを考えつづけているとも言えるでしょうし、完成された文体だとも言えるんでしょう、すごいもんだと思います。

ごく正直に言うと、僕には入りこめない世界です。きっと、主人公になりきって読むのが好きなんですね。きっと、女性作家が苦手ってのもそういうことなんですね。女性主人公になりきるのは難しいですし、女性作家が描く男性主人公にもどこかノれなくて。だから、女性作家の本の評価はあまり信用しないで下さい。なんて言い訳しつつ。

深夜特急で里帰り

土日に実家へ帰ってきました。金曜の寝台特急に乗りこんで。文字通り「深夜特急」。沢木耕太郎はなぜかバスでしたけどね。

その道中に読んだ4冊載せておきます。疲れてるので(ということを言い訳に)特にコメントは付加しませんけど。

さて。投稿コーナーで、ちょっと長文をお寄せいただいてしまいまして(といっても500字程度ですが)、どうしようか迷いつつも結局そのまま掲載しました。お遍路、個人的に好きですし。でもこれ以上長くなると読むほうがしんどいので、あまり長くしないでね、みなさん。

高橋源一郎の僅少本

高橋源一郎の僅少本、これまで新刊書店・古書店で一度たりとも見かけたことのない本を、知人が持っているとのことだったので借りてきました。「版元品切れ」でして、入手することは困難です。以前、ヤフーのオークションに出品されているのを見つけ入札したのですが、3000円を超えたため泣く泣く手を引いた、因縁の品でもあります。いやー、持つべきものは本読みの友達です。

そういうわけで、ここで僕がこの本を大絶賛しても意味のない話ではあります。だって、興味をもった人がいても読めないんですから。簡単に言うとですね、初期作品、『虹の彼方に』あたりのムードと似ています。まぁ時代的に近接してますし。ああいうロマンチックな逸脱が好きな人は気に入るでしょう。写真もよくって、どこかヌード的な、脱いでなくっても裸体風な、ポートレートですね。例えば「夕焼けニャンニャン」の松本小雪の写真の隣に高橋源一郎の小説。なんかすごいことが起こってる気がしません? 読みたい人は、探しましょう。

東急東横線急行

お盆です。こんにちは。

今頃はハワイに行ってる人もいるんでしょうね。もしやそういう人を狙っての夏休みにての文庫化だったのでしょうか、『ハワイイ紀行』。鳥取に「ハワイ温泉」がありますが、そういった俗っぽいイメージとしてのハワイから遠く離れて、自然と呼応して生きる一個の火山性諸島の神秘に迫ります。地学、植物学、人類学的アプローチで、新たな「ハワイイ像」を獲得できる、そんな本です。文庫で増補され、かなり分厚くなってますが、楽しめる1冊だと思います。

ところで、まったく違う話してもいいですか? 関東ローカルな話で申し訳ないのですが、東急東横線に関して。最近、これまで急行通過駅だった多摩川園駅が急行停車駅に格上げされたのです(多摩川に駅名変更)。それは同時に、急行の格が下がったことを意味します。数えてみたらですね(数えなきゃいいんですが)、急行通過駅より停車駅の方が多くなってしまったのですよ。これまでも「東横線の電車には各駅停車と隔駅停車がある」と揶揄されてきたのに、さらにスピードダウン。横浜から渋谷へ出ようと思ったら、ほぼ直線で結んでいる乗り換えなしの東横線急行より、品川乗り換えで東海道線・山手線と大回りしたほうが早く着くのです。これ、おかしくないんですかね? そもそも急行という呼び名自体に違和感があるもので(急行券を求めたくなってしまう。快速と呼ばないのはなぜ?)、こんな遅い電車は断固急行と呼んじゃいけない。レッツ・シュプレヒコール!などとワケのわからないことを突如言ってみたい季節。

ヌードな詩

暑いね、まったく。そら更新も延び延びになるわな。

『ナイフ』が気にいったのでもう1冊読んでみた重松清。いいじゃないですか。イライラするくらい現実的な壁で、誰もが自分のことだけで手いっぱい。このリアルな手触りは悲しい気持ちにさせられてなかなかよい。ただ「扉を開けて」のラストシーンだけは納得がいかないけれど。そこで踏み越えちゃいかんだろう、と父の肩をつかみたくなる。ま、そういうもんなんでしょうけどね。

それから谷川と荒木のコラボレーション。ヌード写真に詩がある。4年ほど前のもので、当時『ダ・ヴィンチ』だかの紹介を読んで「ふぅん」と言った記憶があるのだが、Bookoffで見つけたので。これ、ちょっとヌルイ詩を付けてしまうとエロ本になってしまうと思うんですが、危ういバランスで芸術品になってます。コラボレーションということでも成功例。

女装はいかんだろ、島田。

島田雅彦、女装してるじゃん。

これって話題になったんですか? 全然知らなかったけれど。ここまで自虐に走ってどうすんのさ。「変態を心がけ」るのはいいけれど、イロモノになっちゃいかん。文章の変態的希求力はすごくあるんですよね。さまよえる中年の多方向毒垂らしヨタ足ぶりは芸として楽しむんですが、この「著者近影」は誤解されます。うーむ。女性ファンなどは「きれいね」ってため息づいたりするんでしょうか。

さて。投稿コーナー、8月のテーマは「夏におすすめな本」と相成りました。こりゃまた広い。つまりは何でもいいのかい、ってテーマですけれども。思い当たるものあれば、よろしくどうぞ。

どうして旅にでなかったんだ

旅に出たくってしようがないのです。会社に辞表を出して、長い旅に出掛けたくってしようがないのです。というより「どうして旅に出なかったんだろう」とこれまでの自分の人生を総点検しては打ちひしがれる気分です。『深夜特急』なんて読んでしまうと。

これ、パックパッカー達に絶大な人気があるってのもうなづけますね。バスを乗りつぎ、安宿を探し、いろんな人と出会う。流浪する生活。アジアの湿度も、ヨーロッパの冷たさも、読むだけで体感できる気がします。

長い旅を続けるうちに好奇心が磨耗して、危険に鈍感になってゆく過程も実によく分かります。名所旧跡も何も見たくないんだ、という表明なんて、これほどシンプルで誠実な紀行文もなかなかないでしょう。旅好きにはおすすめですよ。

まとめて1冊とカウントしようか、2冊と数えるか、迷ったのですが、3冊としてます。で3冊ともに星5つつけようか迷いつつ、何故か第二便だけ4つになってます。そんなに意味はないですが。

今更こんなこと話題にするのも恥ずかしいんですが、「猿岩石」ってこれがベースだったのね。

希望だけがない

村上龍の新作長編。中学生が、学校は不必要なものだ、あるいは有害なものだとはっきり認識して、自らサバイブする術をネットビジネスの中に見つける話です。著者の中高生への視線と、インターネットへの傾倒、そして最近の経済熱がこういう作品になってつながるとは思ってもみませんでした。

中学生が大人達を雇用して給料を支払う、という話はもう喜劇にはならないということでしょうね。シリアスです。これまでの活動から見えてきた、このままでは日本経済はこんな風になってしまうぜ、という近未来シミュレーションであり警鐘であるわけか。信用を創出するような新しい「希望」が生まれなきゃだめなんだね。

この中の「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」という中学生の言葉は、これまでにも著者がエッセイなどで繰り返し言ってきたことだけれど、中学生に言わせるということでよりクリアに響きます。しかし単純に「面白いっ!」と叫んでいいものかどうか、日本経済の中にいるひとりの大人として、沈鬱な面持ちで「善処します」などと言わなきゃならない気もします。

ところで、トップページ構成ちょっと変えました。100字も1000字も言わばスタイルなので、より「素直な」感想をこの近況報告で書いてきたつもりなんです。だからまずここを読んでみてねってことで前へ出しました。鬱陶しいかな? 下層頁も一気に変えちゃいたいんですが、なかなかうまく決まらずにそのままです。

時代は始まったのかね

ようやく『時代が終り~』を読み終わりました。2カ月くらいかかったのかな? 厚い本なので通勤電車に持ちこみにくく、電車用の本と平行して家でだけ読みついできたので。内容もまったく電車向きじゃないですね。1行を3回も読み返さないと先へ進めないような、それはもちろん僕側の問題ですが、本格論文調ですんで。「難解」という意味では彼の著作の中でも最高峰なのではないでしょうか。

沢木耕太郎を今読んでるんですけども。『深夜特急』、文庫本で全6巻のところ、4巻目に入りました。これはとりあえず最終巻まで読み終わってから感想なり書くことにします。

でも村上龍の新刊も早く読みたいしなぁ・・・。

ISIZE日替わり書評子オフ

リクルート主催、ISIZE日替わり書評のオフ会に参加してきました。素人書評家たち20人ほどが揃い、本という共通の話題でなかなかに盛りあがりまして。2次会3次会と時間は過ぎ、気づけば人のオフィスで二日酔いの朝を迎えておりました。

いわゆるオフ会というものには初めての参加だったのですが、それぞれのサイトのイメージ通りの人ばかりで、しかも本に対して熱い思いを抱いている人ばかりで、興味深いものでした。こういうのもたまにはよし。

愛の奴隷。

藤沢周の新作長編。この愛人の隠された情念がきな臭くってヤバめ。何考えてるんだ? と主人公ではないが言いたくなる。計算ずくで奴隷の地位を得ようとする愛人は、それでも男にとっては都合のいい女なのかもしれない。などと土曜の昼間から考えるべきことでもないな。

投稿コーナー、推薦者がサイトをお持ちの場合はリンク張っておくことにしました。載せちゃだめって人はお知らせ下さい。すんません。また、これから投稿される方も、urlを記入いただいた場合は載ると思ってください。よろしくどうぞ。

エビスくんええ子やなぁ。

出張で山口まで行っていたので、その行き帰り、また土日でまとまった読書時間がとれました。このなかで5つ星つけたのが重松清『ナイフ』。いま投稿コーナーで「泣けた本」ってやってますけど、この作品、泣けましたね。新幹線のなかで男泣きに泣いておりました。特に「エビスくん」がええ話やー言うて。こう見えても(どう見えても?)本読んで泣くことは多いんですが、これはツボにズバズバはまりまして。「泣ける=よい作品」という関係ではもちろんありませんが、これは良作でしょう。この本が出た当時ですでに「いじめ」の問題は、マスコミもあまり取り上げないほどに日常に入りこんでいたと思うのですが、それでもなお「闘っているんだよ」と書き下ろした筆力に脱帽いたします。おすすめです。

それから久しぶりに「旅の写真展」更新しました。金曜まで出張でその帰り道の土曜に途中下車、奈良は天川へ行ってきまして。ちょっとロマンチック系のタイトルを付けてしまいましたが中身は全然そんな感じじゃないです。

酔っ払ってます

結局今日も投稿コーナーしか更新していない。酔っ払って帰ってきてるししようがないんだけれども。こうやってキーボード打ちながらもミスタッチめちゃめちゃ多いんだけれども。bなんかこんあかんじで。どうにかしてほぢいんだけれどん。ぉ・。明日から出張で、土日まで外しますので更新はひと休み。投稿は随時受け付けてますのでよろしくね。あー。明日の新幹線寝坊したらどうしよう。寝るかもう。

サボって

投稿コーナーだけの更新だなんて、サボってるとあなたは思うかもしれない。そのとおりかもしれない。水曜からの出張前にあげてゆくべき仕事が山積みだってのは言い訳にはならないのかもしれない。「出張の予定は早めに教えてください!」と仕事先に怒られるのは、直前になって伝えた僕が悪いのかもしれない。蛍光灯が一本点滅しだして外した僕の部屋はいつもより微妙に暗いかもしれない。コンビニ弁当に缶ビールという夕食もその暗がりを助長しているかもしれない。明日は降らないといいな。

原田宗典、楽しくなってきました。

原田宗典、楽しくなってきました。今後掲載点数も徐々に増えて行くだろうと思います。ファンの方は気長にお待ちを。また、彼の著作でおすすめなどあれば教えてください。

それから、沢木耕太郎『深夜特急』になんて手を出してみようと買ってきました。読み始めるのはいつになるか分かりませんが。これ、ある層にはバイブル的な本ですよね。読書好きかつ旅好き、という人間がこの本を褒めているのをよく耳にしたもので。どうなんでしょうか。

ポニーテール

投稿コーナー、今月のテーマは「泣けた本」としました。あまりにも俗っぽいテーマですが。まぁ梅雨ですし。これならみなさん1冊や2冊思い浮かぶのではないかと。恥ずかしがらずに、ぜひ。もしも複数の本を推薦したいという方がいらしたら、投稿フォーム「書名」欄に併記していただいてもいいですし、2回分送信していただいてもいいです。こちらで分かるように書いてくれれば対応します。その場合、コメントはそれぞれの本に用意してくれると嬉しいです。

それから、喜多嶋隆の「ポニーテールシリーズ」なんて入れてみました。もちろん、テレビドラマを当時見ていて、それから本を手に取ってみたものですが。あのドラマ、すごく好きでした。実を言えば、本はもう処分してしまって手元になく、うろ覚えだったりするのですが、ドラマとまったく違うんですね。湿度が。ドラマのほうは必要以上に悲劇的で、どんよりとしていたのですが、小説のほうはヒロインの楽観が全体にあって、明るいです。それは著者の作品にはどれも共通するようですね。他の作品は読んでいないんですけども。