Accessで読書データベースを作りたいって
Access買ってきたんですよ。データベースソフトの。MSの。いままでエクセルで管理してた「読んだ本リスト・備忘録」をAccessに移し変えようとしてます。
会社仕事でAccessを使う部署に異動になったので勉強したいなぁという気分があり。ほかにもエクセルでは、持ってるCDの収録曲を全部記録してるファイルもあったり、もとよりチマチマしたデータベースって好きなんです。
で、読書データベース。キモになるテーブル構成が全然わからず困ってます。フォームまでばしっと作ってこれで完璧!って一度なったんですが、ひとつ問題があって。すんません、こういうメカ嫌いな人にはワケの分からない話になります。詳しい方いたらアドバイスをいただきたいのですが。
ハードカバーと文庫本を関連付けたいのですよね。書籍検索ができるサイトなんかだと、まぁ「楽天ブックス」もそうですけど、ハードカバーと文庫がまったく別物として独立した1項目になりますよね。例えば1作しか著作の無い作家で、それが上下巻に別れててそれぞれ文庫まで出てたら、その作家で検索すると「4件ヒットしました」って感じになるじゃないですか。そうじゃなくてそれは1件になってほしいんです。その1件の細目として、4冊分の書籍情報があるという構造。
実際、そのような表記方を100字レビューのほうでしてるんですが、そうじゃなきゃいけないと思ってるんです。その辺はこだわりで。自分の備忘録で、そこまでの詳細がいるかどうかは別にして。
そんで、作品としての「著作テーブル」と商品としての「書籍テーブル」に分けてみました。著作テーブルには作品名、作家名(作家名はまた別マスターテーブルもたせたのでここではIDになるわけですけど)だとかNDC、評価・レビューだとかが入る。書籍テーブルには発行日や出版社ID、ページ数、価格なんかが入る。で、書籍はそれぞれいずれかの著作IDと関連付けられる。先の「これで完璧!」と思ったというのがこの形。
問題は、2冊分を合わせて1冊の文庫にしました~って書籍が存在することなんです。具体的な例を挙げましょうか。
ハードカバー | → | 文庫 |
『むくどり通信』1994年・朝日新聞社 | → | 『むくどり通信』1997年・朝日文庫 |
『むくどりは飛んでゆく』1995年・朝日新聞社 | → | 『むくどり通信 雄飛篇』2001年・朝日文庫 |
『むくどりは千羽に一羽』1996年・朝日新聞社 | → |
『むくどりの巣ごもり』1997年・朝日新聞社 | → |
→ | 『むくどり通信 雌伏篇』2001年・朝日文庫 |
『むくどりとしゃっきん鳥』1998年・朝日新聞社 | → |
『むくどり最終便』1999年・朝日新聞社 | → |
池澤夏樹のむくどりシリーズと呼ばれるエッセイ集群です。作品としては6作品(と数えたい)、書籍としては9冊。これをきちんと再現できるデータベース構造にはできないものか? ここで行き詰まってます。
上表の例で言うと作品『むくどりは飛んでゆく』をフォームなんかで開くと、その作品のレビューや基本情報がまず表示され、『むくどりは飛んでゆく』と『むくどり通信 雄飛篇』の2冊分の書籍情報(発行日やページ数)が一覧となって出てくる。今度は作品『むくどりの巣ごもり』を見てみると『むくどりの巣ごもり』『むくどり通信 雄飛篇』『むくどり通信 雌伏篇』3冊分の書籍情報が並ぶ。
つまり作品に対して持たせたい情報と、書籍個々に持たせたい情報がそれぞれ別にあるんです。
簡単なことなんでしょうか? それとも見当違いのことしてるんでしょうか。Accessなんて生まれて初めて触るので闇夜を手探りで歩く心持です。分かる人いたら教えてください。
それはともかく「あいまいな外部結合」ってなによ? なにが曖昧なのさ? このアラート出まくりで往生してるんですけどねぇ。
新丸子が舞台になってたというお話
星野智幸『嫐嬲』でね、僕の住んでるところと非常に近いところが舞台になるんです。多摩川の渡し舟を奪って川を越えて、丸子温泉でいたずらして、等々力緑地まで走って逃げ、新丸子駅から電車に乗る。この途中でアパートの前とおったんちゃうかと思うくらいの位置に住んでます、僕。フィクションですよという意味付けでか、マルコ温泉、トドロキ緑地園、新マルコ駅なんてカタカナになってるんですけども。
単純に嬉しいんです。なんか。ぐっと親近感が増したりして。
と同時に、妙に客観的に見たりもして。「風呂上りに、丸子温泉から等々力緑地まで走れたりするものだろうか? 結構あるぜ?」とか。その距離感を知っている人と知らない人とでは登場人物たちの行動の印象は違ってくるはずで、それゆえに現実の地になぞらえる際には危険があるのかもしれません。
結局どれだけ書き込んでも、物語中の事象について知っている人と知らない人で読み方にできる差というのは、なくなることはないんだろうなとは思います。でもそれはできるだけ少なくあるべきですよね。
いや『嫐嬲』での上記新丸子界隈の話にはその点で落ち度があるわけじゃなくって。ちゃんと詳しく描写してあります。それでも、例えば渋谷のスクランブル交差点なんて場所になると、「描写しなくても風景浮かぶだろ?」という部分がなきにしもあらず。まぁ、彼の著作をきっかけに話はじめてしまっただけで、一般論なんですけどもね。
というか古すぎる論ですのでやめときましょう。
ゴールデンウィークに讃岐へうどん食べに行ってきました。旅行記のコーナーで書こうと思ってるのですがまだ手付かず。読み終えてレビュー書いてない本が、えーと、あと14冊あるのでそれが先か・・・。
読書会
この前、社内サークル(って規模じゃないけど)「読書会」に出てきたんです。文芸部というか同人会というか、持ち寄った自作小説を批評しながら飲む会なんです。僕は自作は提出せず、単なる部外者のように見てきたというところ。単純に、こういった集いが実在していたということが驚きでした。
貴重な体験だったんですが、自分には無理だなーって思いましたよ。自分の作品の批評なんて恥ずかしくって聞けないし、逆に目の前にいる人が書いた小説の批評なんてよう言わんもん。
その作品の質はここでは何も言わないことにして、、、タイトルにはしびれました。「秘め事」ですよ。あなた。メールに「秘め事.doc」ってファイルが添付されてきて、そんなタイトルを会社で開いていいものかどうか悩みつつ、どこか後ろめたい気分になりながらこっそり開けて、プリンタにへばりついてこっそりプリントアウトして、ってあんまり言うと憤慨されそうなのでやめときますけども。
んー、この会のことを近況報告に書けと言われたので(思い切り時期外しつつ)書こうと思ってるのですがすんません書けません。
で、次回のお題が「失恋」ってことになってて、今度はシバタも書いてこいと言われまして。そんなの書いたら誰か読みたい人います? こういうサイトで小説アップするよりも、会合で俎上に載せるほうがもちろん何倍も恥ずかしいわけで・・・。
ずんがずんが
デザインいじりはじめました。いつだって途上ですが。あまりにそっけなさすぎるトップページになったので、もうちょっとなんとかならんか思案中。下層ページも徐々に手を入れてくつもりです。手を入れるべき部分が多すぎてなかなかしんどいもんはありますけども。
そうそう、椎名誠のレビューを上げて思い出したんですが、「椎名誠ずんがずんが展」に行ってきたんですよ。3月に。以前掲示板で触れている方がいて、僕の椎名好きを知ってる知人にパンフレットもらっちゃったりもしてて、実際に見に行ってきました。報告しなきゃなと思っているうちにもう4月。
世田谷文学館でやってた特別展で、3月いっぱいで終了してます。生原稿だとか、旅道具、写真展示も。今回アップした『海浜棒球始末記』は浮き玉を使った三角ベースボールなんですが、その浮き玉なんかも飾ってありました。あるいは『本の雑誌』の古いやつとか、幻のデビュー作『クレジットとキャッシュレス社会』とか。
でね、思ったのは、美術や彫刻じゃないんだから、ショーケースの向こうに本が置いてあっても意味がないってことです。先の『クレジットと~』も、うぁすげぇ、読んでみてぇと思うわけです。絶版本で、古本屋でも一度も見かけたことのない本ですから。トランペットが欲しい少年みたいになってガラスに額くっつけてるわけです。
ここにおいてのこの本の価値って装丁を眺めることですか。読めないと意味ないじゃないですか。大事なのは中身でしょ。肝心の作品が読めないで、その周辺のペンだとか、申し訳みたいに自筆原稿用紙が1枚ぺらりと貼ってあったりしてもさ。美術館で絵を飾ってなくってパレットと筆だけ置いてあったら怒るでしょ。そんな感じよ。
ねぇ。
収穫は、彼の自主制作映画をビデオ上映してたんです。連続上映していて見たのは「源作じいさんの島」だけでしたけども。これ、素人風でいかにもな感じですが、椎名誠の「16ミリに凝ってます」って頃の意気込みが見られて興味深いものでした。
FFX-2
しばらくさぼっている間にいろいろありましたな。まず一番大きな出来事としてはファイナルファンタジーX-2の造りが非常に残念だったこと。これ。ゲームの質を犠牲にしてもエイベックスと握手したかったスクウェアの業務上過失致死です。
まったく世界観に合わない曲を主題歌にもってくるのは、まぁ、スクウェアも厳しい財政のなかでやってるんだから許してもいい。CMみたいなもんだと思うし。曲自体も好きにはなれないけどそれは主観なんで力説するつもりもない。
でもさ、そのエイベックスの歌歌い、声優としては素人でしょ? 違う? 一番大事なシーンに、特別出演みたいに声優やらせて、素人に台詞を棒読みさせるのには何の意味があるの? 腰砕けましたよわたし。スクウェアが意見を通せる立場にあって、エイベックスの申し入れ(って勝手にトップ会談妄想してますが)を却下できていればもうすこしいい作品になったのになぁと、残念です。
そんで次のニュースとしては戦争が来るでしょうね。それを語るのはまた次回。
読み終えてまだレビューを書いてない本があと20冊ほど積みあがってるので、その山も徐々に崩してきます。よろしく。