コルシカってなんだったんだ

近況報告

「お?」から「あらら...」に至るまでのスピード速すぎです。なんか始まったと思ったらインフルエンザで寝込んでるうちにもう終わってるなんて。終わったって言っていいよね、サービス的には終わったよね。

コルシカ
http://www.corseka.jp/

もういろんなサイトでまとめられ終わってもいるんだけれど(こことか)コレは僕もちょっとメモしておきたい。

・雑誌を買うとオンラインでデジタルデータとしても閲覧できるサービス。
・デジタルデータがすぐ見られるんなら実物届くの待つ必要ない、要らない。
 ......という人のために、実物配送を希望しないオプションもある。
・だから実質「オンラインで雑誌が読める」サービス。
・購入した人のスキャンを代行してるだけなので私的複製の範疇、法的にも問題ない。

という内容で華々しくオープンしたんだけれども、「それは私的複製ではない、権利侵害である」って雑誌協会から即刻クレーム(いや、おっしゃるとおり)が来て、雑協の商品を取り下げちゃった。ということで終了、お疲れさまでした。

こうなることを予想しなかった、ってコトないでしょ? 何を背負って立ったらこんな自爆装置をリリースできるのか。雑誌という器がもう限界って戦況に対する義憤か使命感か絶望感か火事場泥棒か。何がしたかったんだ。「どうせもう永くないんだからいいじゃないか」とでも言ってくれたらいいのに。

延命処置に疲れ果てた親族と、「悼む人(by 天童荒太)」になって死者を悼んでまわる旅人、登場人物が少ないうえにみんな暗い。という雑誌界の末期的状況は誰もが認識してて、でも良薬は見つからない。そんななかでは(その展開の速さ含めて)なかなか刺激的な話題でした。出版社に許諾を取って回ってたら一生リリースできないサービスでもあるからね、それも悲しいことだけど。