アマゾン。ってハードよりソフトの話がしたい

近況報告

アマゾンの電子書籍、本格上陸ということで。
"黒船"キンドル襲来に戦々恐々 アマゾン、電子書籍で日本参入 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

電子書籍元年とか言いながら、規格の乱立やコンテンツ不足のためにこれまで浸透してなかった。これをアマゾンが打開か、というトーンにどこのニュースもなってるわけですが、なんか飲み込みづらいのです。「これまで電子端末へ十分なコンテンツを出さなかった(出せなかった)出版社がアマゾンにだったらたくさん出せる理由」があるのなら、それが知りたいのですけど。コンテンツ不足を引き起こしたり、コンテンツ不足を解消したりする、その手綱を握ってるのは誰なのかという。

ソニーのReaderStoreなどでは1冊もない村上春樹の著作が、アマゾン(のキンドル)では全作読める、古川日出男や舞城王太郎も読める。だから国内勢は一気に凌駕される、というようなニュース論調であれば「アマゾン、イイネ!」って言うんですけどね、ホントにそうなのかという不信とか、それがないまま何を語るのかという疑念とか。

アマゾンに出すんだったら、ソニーにも出してもいいわけじゃないですか。出版社としては。黒船に戦々恐々って言いながら、ソニーに出してない人たちがアマゾンに出すわけですか?

ソフトよりハードの話のほうが先行する傾向、やっぱりソフト(コンテンツ)が先で、ハードの評価はその後でいいです。コンテンツが揃ってれば、端末機能として少々不便でも目をつぶれる、という判断がありうるので。

つまり、コンテンツ不足を生み出してきたのはわれわれ(誰?)なわけですよ。アマゾンにコンテンツを不足させるのも充実させるのもまたわれわれ(だから誰?)次第なんだと思うがゆえ、どうにも手放しで期待してよいのかという感がありますのです。